調布撮り鉄日記PartⅡ [撮り鉄日記(首都圏私鉄)]
「調布撮り鉄日記PartⅠ」の最後で、「地下線切り替え直前にもう一度撮影を・・・」と予告したが、有言実行、本日、地上駅時代の最後の姿をカメラに収めることが出来た。
ウェザーニューズ社発信の週間天気予報によれば、切り替え当日の8月19日は、「曇り時々晴れ、降水確率30%」とのこと。本日、台風も発生しているが日本への影響はないようなので、9月1日の予備日を待つことなく予定通り地下線への切り替え工事が出来そうだ。
とにかく今日は「最後の地上時代の調布界隈撮影」と決めていたので、限られた時間の中で取りこぼしがないように撮影することにした。
京王線と相模原線のジャンクションでもある調布駅。地下化された後の地上ホーム跡はどういう風に整備されるのだろうか?という疑問を抱えながら駅撮りを終え、相模原線・調布1号踏切に移動する。
地下化後の調布駅は上下線が2層に分離される。その上下2層式の調布駅から隣駅の布田駅まではわずか600mほど。布田駅は島式1面2線というから、折り返し線を設ける余裕はあるのだろうか?それとも調布どまりという電車自体がなくなるのだろうか?京王線は小規模らしいが、調布駅付近が地下線に切り替わった後の8月20日に小規模なダイヤ改定があるらしいので、こちらにも注目だ(ちなみに年度内に大規模なダイヤ改定が予定されているとのこと)。
相模原線から都営新宿線に直通する電車は原則として、都営新宿線も含めた全区間で急行運転をするのだが、夕方のラッシュ時になると、この直通電車も急行として運転するのは京王線内だけで、都営新宿線内は各駅停車として運転される。そのため行先表示も「急行・新線新宿」「新線新宿から各停・本八幡行き」「本八幡まで先行」と非常に賑やかな表示となる。
この9000系を撮り終えたところで、初老の男性が私に話しかけてきた。
「もうここでだいぶ撮れた?」
「ええ、まあ、なんとか」
「そう、じゃあこれから“穴場”を教えてあげようか」
「いやあ、もうこれ以上撮れる場所ってないっスよね!?」
「そこはちょいと探せば見つかるもんだよ。どう、ついてこない?」
最初は不審に思ったが、この男性の身元が京王線に詳しい事情通とわかり、とりあえずついていくことにした。
そして、最初に案内されたのはこの場所だった。
なるほど、ここは初めて訪れるところだ。この男性の話によると、この場所は、柵越しにオーソドックスに構えてもいいが、ガードレールの隙間などをうまく利用するといい絵の写真が撮れるとのこと。そしてこの場所から少し歩いたところで、地下線の入口部分となるポータルも少しだけ見れることができた(誠に残念ですが、今回は安全上の理由でポータル部分の撮影はできませんでした)。
そして次に連れて行ってもらったところが、相模原線の電車に調布地下線に入るところだ。
ちょうど、この付近が地下線へのアプローチ部分になるとのこと。つまり、切り替え当日は、9000系が走っている部分のレールを外し、地下線へのアプローチ部分となる新しい線路と既存の線路が接続されるとのことだという。
この踏切は地下線に切り替わった後も残るらしいが、工事関係者以外通行禁止の踏切となってしまうようだ。ただ、この踏切越しに地下線に出入りする電車の姿が撮れるかもしれないとのこと。それはちょっと楽しみだ。
こんな感じで30分ほど案内してもらい、最後は京王多摩川駅でお別れとなった。
そして地上線としての調布界隈を行き来する姿を撮るのも、予定ではこれが最後だ。今度はできるだけ早いうちに閉鎖された踏切や電車の行き来がなくなった後の地上線の様子も撮っておきたいところだ。
そして、最後に苦言を一つ。
今回、調布駅が地下に潜るというのは、京王の事業計画で前から決まっていたことだし、地下線に切り替わるのも8月ごろとGWごろに朝日新聞が報じている。きょう、撮影に来た時にも調布駅のホーム先端にはだいぶカメラを持った人たちがいた。それはそれで構わないことだが、安全にはもう少し配慮してほしい。調布駅のホームはただでさえ狭いうえに、人の往来もかなりある。だからくれぐれもこんな撮り方だけは慎んでもらいたい。
何気なく撮れている思うが、実はこの9000系の運転士は先端にいた人物(一部加工してあります)に驚いて、警笛を大きな音で鳴らしていた。
これは調布駅に限ったことではないが、ホームで電車を撮るときは何をどういう風に撮るか、あらかじめ自分なりの絵図を描いて撮影してほしい。この写真のようにむやみやたらにカメラを向けられると運転士にとっては威圧以外の何物でもない。
近頃のコンパクトカメラは非常に出来がいいので、AF(オートフォーカス)にして撮影すると、中のコンピュータが自動的に計算し、光量不足であれば自動的にフラッシュが点いてしまう。運転士にとってはそれが何よりも怖いのだ。それによって信号を見落としてしまい、事故につながるということもある。
そして何よりも、事前にプレス発表されているのだから、スケジュールにもっと余裕をもって撮影に臨んでほしいということを記して苦言はここまでにしておきたい。
今回は、京王多摩川付近の地図をアップします。
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(調布駅3番線に進入する8000系・各停新宿行き。日中帯で府中方面からの電車が3番線にダイレクトに入線するのは相模原線の電車と接続がないものに限られる)
ウェザーニューズ社発信の週間天気予報によれば、切り替え当日の8月19日は、「曇り時々晴れ、降水確率30%」とのこと。本日、台風も発生しているが日本への影響はないようなので、9月1日の予備日を待つことなく予定通り地下線への切り替え工事が出来そうだ。
とにかく今日は「最後の地上時代の調布界隈撮影」と決めていたので、限られた時間の中で取りこぼしがないように撮影することにした。
(相模原線から入線する、9000系快速。こんな光景が見られるのも今週いっぱいだ)
(調布駅で出発待ちの7000系“準特急”)
京王線と相模原線のジャンクションでもある調布駅。地下化された後の地上ホーム跡はどういう風に整備されるのだろうか?という疑問を抱えながら駅撮りを終え、相模原線・調布1号踏切に移動する。
(調布市役所付近にある、相模原線・調布1号踏切を通過していく8000系。何気ないこんな光景もあと数日で見納めだ・・・)
(相模原線・調布1号踏切に差し掛かる、都交通局10-300形による調布どまりの電車。地下化後は調布駅に折り返し線が設けられるのだろうか?)
地下化後の調布駅は上下線が2層に分離される。その上下2層式の調布駅から隣駅の布田駅まではわずか600mほど。布田駅は島式1面2線というから、折り返し線を設ける余裕はあるのだろうか?それとも調布どまりという電車自体がなくなるのだろうか?京王線は小規模らしいが、調布駅付近が地下線に切り替わった後の8月20日に小規模なダイヤ改定があるらしいので、こちらにも注目だ(ちなみに年度内に大規模なダイヤ改定が予定されているとのこと)。
(相模原線・調布1号踏切に差し掛かる、9000系都営新宿線直通急行)
相模原線から都営新宿線に直通する電車は原則として、都営新宿線も含めた全区間で急行運転をするのだが、夕方のラッシュ時になると、この直通電車も急行として運転するのは京王線内だけで、都営新宿線内は各駅停車として運転される。そのため行先表示も「急行・新線新宿」「新線新宿から各停・本八幡行き」「本八幡まで先行」と非常に賑やかな表示となる。
この9000系を撮り終えたところで、初老の男性が私に話しかけてきた。
「もうここでだいぶ撮れた?」
「ええ、まあ、なんとか」
「そう、じゃあこれから“穴場”を教えてあげようか」
「いやあ、もうこれ以上撮れる場所ってないっスよね!?」
「そこはちょいと探せば見つかるもんだよ。どう、ついてこない?」
最初は不審に思ったが、この男性の身元が京王線に詳しい事情通とわかり、とりあえずついていくことにした。
そして、最初に案内されたのはこの場所だった。
(京王多摩川に向かって走る9000系)
なるほど、ここは初めて訪れるところだ。この男性の話によると、この場所は、柵越しにオーソドックスに構えてもいいが、ガードレールの隙間などをうまく利用するといい絵の写真が撮れるとのこと。そしてこの場所から少し歩いたところで、地下線の入口部分となるポータルも少しだけ見れることができた(誠に残念ですが、今回は安全上の理由でポータル部分の撮影はできませんでした)。
そして次に連れて行ってもらったところが、相模原線の電車に調布地下線に入るところだ。
(切り替え地点付近を走る9000系)
ちょうど、この付近が地下線へのアプローチ部分になるとのこと。つまり、切り替え当日は、9000系が走っている部分のレールを外し、地下線へのアプローチ部分となる新しい線路と既存の線路が接続されるとのことだという。
(京王多摩川からの高架線を下りた地点にある、相模原線・調布6号踏切。通過しているのは都交通局・10-300形による本八幡行き電車)
この踏切は地下線に切り替わった後も残るらしいが、工事関係者以外通行禁止の踏切となってしまうようだ。ただ、この踏切越しに地下線に出入りする電車の姿が撮れるかもしれないとのこと。それはちょっと楽しみだ。
こんな感じで30分ほど案内してもらい、最後は京王多摩川駅でお別れとなった。
そして地上線としての調布界隈を行き来する姿を撮るのも、予定ではこれが最後だ。今度はできるだけ早いうちに閉鎖された踏切や電車の行き来がなくなった後の地上線の様子も撮っておきたいところだ。
そして、最後に苦言を一つ。
今回、調布駅が地下に潜るというのは、京王の事業計画で前から決まっていたことだし、地下線に切り替わるのも8月ごろとGWごろに朝日新聞が報じている。きょう、撮影に来た時にも調布駅のホーム先端にはだいぶカメラを持った人たちがいた。それはそれで構わないことだが、安全にはもう少し配慮してほしい。調布駅のホームはただでさえ狭いうえに、人の往来もかなりある。だからくれぐれもこんな撮り方だけは慎んでもらいたい。
(電車を撮るときは黄色い線の内側で撮ろう!)
何気なく撮れている思うが、実はこの9000系の運転士は先端にいた人物(一部加工してあります)に驚いて、警笛を大きな音で鳴らしていた。
これは調布駅に限ったことではないが、ホームで電車を撮るときは何をどういう風に撮るか、あらかじめ自分なりの絵図を描いて撮影してほしい。この写真のようにむやみやたらにカメラを向けられると運転士にとっては威圧以外の何物でもない。
近頃のコンパクトカメラは非常に出来がいいので、AF(オートフォーカス)にして撮影すると、中のコンピュータが自動的に計算し、光量不足であれば自動的にフラッシュが点いてしまう。運転士にとってはそれが何よりも怖いのだ。それによって信号を見落としてしまい、事故につながるということもある。
そして何よりも、事前にプレス発表されているのだから、スケジュールにもっと余裕をもって撮影に臨んでほしいということを記して苦言はここまでにしておきたい。
今回は、京王多摩川付近の地図をアップします。
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2012-08-14 00:49
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