東急東横線撮り鉄日記(3) [撮り鉄日記(首都圏私鉄)]

都立大学駅で撮影を終えた後は一度改札出入りして、横浜方面行きの電車に乗り込む。

一台見送り、やってきたのはみなとみらい線Y500系513編成による各駅停車だった。


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(東急5050系とすれ違うみなとみらい線Y500系)



みなとみらい線Y500系は、東横線用5050系をベースとした車両だが、5050系が種別表示も含めフルカラーLEDになっているのに対し、こちらは田園都市線用の基本番台(5000系)に準じ、種別表示だけが巻き取り式となっている。

ここで気になるのが、この種別表示が東武・西武乗り入れ対応に改造されているのかどうかだ。とりわけ、西武線池袋線への直通列車は「各停」「快速」「準急」「快速急行」と多岐にわたり、それに対応できているのか?また東武東上線への直通列車も副都心線内急行(通勤急行)運転、東上線内は各駅停車が基本だが、東武の場合は種別呼称が「各停」ではなく「普通」だ。

ちなみに半蔵門線が押上まで延伸され、東武伊勢崎線と直通運転を開始した際にも東急の車両はどういう対応になるのか気になったものだが、結局のところは8500系が乗り入れ開始までにすべてLEDに換装され、「普通」の表示ができるようになっていた(とはいえ、東武伊勢崎線線直通電車は原則として東武線内は急行運転なので、「普通」として運転される機会は少ないが・・・)。

そんなことを考えながら、自由が丘、田園調布、多摩川、新丸子、武蔵小杉、元住吉、日吉・・・と過ぎていき、降り立ったのはこの駅だ。


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(綱島駅を高速で通過する9000系“東横特急”元町・中華街ゆき)


今回は日比谷線直通電車の最後の勇姿もしっかりとカメラに収めるという目的もあったので撮影は菊名までの各駅のどこかというところまでは漠然と決めていた。

以前、自宅のPCでYouTubeにアップされていた東横線前面展望の映像を見ながら、

①田園調布の地下に潜る手前にある踏切

②多摩川橋梁

③綱島駅か大倉山駅

のいずれかで撮ろうと考えていたのだが、急行が止まり、ホーム幅もあり安全、横浜方のカーブ・・・この3点が決め手となり、綱島駅での撮影に決めた。まずは日比谷線直通電車に狙いを定める。


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(綱島駅に進入する東京メトロ03系・日比谷線直通北千住ゆき)



東京メトロ日比谷線との直通運転は3月15日をもって終了するが、16日以降も日比谷線用・03系はある事情で東横線内を走る機会がある。ただしこの綱島駅に姿を見せることはないと思うが・・・。

そのある事情とは、03系が検査に入る時だ。ご存知の方も多いと思うが、東京メトロでは数年前に組織全体の合理化計画の一環として、日比谷線の千住工場を廃止してその機能を半蔵門線の鷺沼工場へ移転統合させた。その結果、日比谷線内には検査をするための工場がなくなり、検査をするためには中目黒から東横線~目黒線~大井町線~田園都市線を経由して鷺沼駅に隣接する鷺沼工場まで回送させる必要が発生するようになった。この回送は基本的に終電後の夜間に行われているようなので、今後は昼間でも見れる機会があるかどうかというところだろう。


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(綱島駅に到着した東京メトロ03系による菊名ゆき)



日比谷線直通電車はしばらくの間、03系が続き、東急1000系がなかなかやってこない。すこし焦りを感じたが、ここでその気持ちを前面に出すのはご法度中のご法度だ。その東急1000系を待っている間に、1000系のベースとなった形式のトップナンバーが上り急行としてやってきた。


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(綱島駅に進入する9000系9001Fによる急行 渋谷ゆき)


急行灯を力強く点灯させているその姿に「長い間、東横線ひとすじでお疲れさま!」と声を掛けたくなったと思うのは私だけだろうか?9001Fの今後はどうなるのだろうか?大井町線に転属して余生を送るのか?それとも車籍を抜かれて生誕の地である総合車両製作所(旧・東急車輌)で保存されるのか。一番いいのは、東武鉄道8000系8111編成のように車籍を抜かれても、動態保存という形で残してもらうパターンだろう。



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(この方向幕が見られるのもあと数日だ)



9001Fが去った後、下り線には田園都市線から転属してきた5118Fによる東横特急が通過した後、ようやく待望のこの電車が・・・。

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(綱島駅を通過する5050系ではない田園都市線からの転属車5000系による“東横特急”元町・中華街ゆき)



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(東急1000系による各停 菊名ゆき。れっきとした日比谷線からの直通電車だ)



このブログで昨年8月に「自由が丘撮り鉄日記」を3回にわたりアップし、その最後の章で日比谷線直通運転打ち切りについても掘り下げた。その際、直通運転終了後の車両の進路については、東京メトロ03系は余剰が発生し廃車が出る可能性が、東急1000系についても先の見通しはあまり明るくないことを記した。しかし、メトロ03系については余剰廃車が発生するという可能性は低くなったようだ。その理由は3月16日に副都心線と同時にダイヤが見直される日比谷線では、これまで東武動物公園までだった乗り入れ区間がわずかな区間ではあるが日光線にも入り、南栗橋まで延長されるとのこと。これにより余剰廃車が発生したとしても、その数は最小限にとどまるだろう。


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(菊名から折り返してきた東急1000系による日比谷線直通・北千住ゆき)



綱島から2駅先の菊名が終点なので、30分ほどで折り返してくる。東急1000系の今後はやはり明るいものではなさそうだ。現在1編成が何らかの改造工事で総合車両製作所に入場しており、改造後の姿が気になるところだ。どこかの地方私鉄にでも売却されるのだろうか。

最後に田園都市線から転属してきた5000系を1枚撮って、今回の撮り鉄行は終了とした。


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(車番の下二桁の“19”が田園都市線から転属してきた車両である証)



これまでは渋谷ゆきのみだった東横線の上り列車の行き先はバラエティーに富む。種別も「特急」「通勤特急」「急行」「各停」のほか、西武線向けに「快速急行」「準急」「快速」が、東武線向けに「普通」が新たに加わる。行先も「渋谷」のほかに「新宿三丁目」「池袋」「和光市」「志木」「川越市」「森林公園」「小竹向原」「石神井公園」「保谷」「清瀬」「所沢」「小手指」「飯能」の行き先が加わる。

でも、正直なところ、5050系の「川越市ゆき」や「飯能ゆき」はどうもピンとこないのが実感であると記し、今回の撮り鉄日記の締めくくりとしたいと思います。
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