妙蓮寺撮り鉄日記 [撮り鉄日記(首都圏私鉄)]

久々の私鉄ネタです。





東急東横線は当初の予定では先月行く予定でいたのだが、夏風邪で体調を崩してしまった上に、不安定な天気が続いた影響で、この日までお預けとなってしまった・・・。





8月6日、朝6時半ごろに自宅を出発し、まずは拝島駅から西武拝島線に乗り、小川・東村山乗り換えで所沢に向かう。東横線の撮り鉄に行くのにどうして所沢?と思われてしまうだろうが、往路は副都心線経由で向かうと決めていたためだ。

所沢では新木場行きが続くので、元町・中華街行きを待たずに新木場行きに乗り、小竹向原で元町・中華街行きに乗り換えることにする。

所沢から西武4574 準急・新木場行きに乗車。車両はメトロ10000系で新鮮味がない。石神井公園までは各駅に停車し、石神井公園~練馬間だけが準急運転となる。小竹向原で和光市方面からやってくる元町・中華街行きに乗り換える。東武3617T~メトロ617Tとして東武9050系9152Fがやってきた。副都心線内は通勤急行である。日中の急行との停車駅の違いは氷川台~地下鉄成増の各駅に停車するか否かの違いで、通勤急行は氷川台~地下鉄成増の各駅に停車する。

渋谷からは東急817081・通勤特急として東横線・みなとみらい線を疾走する。通勤特急と日中の東横特急との停車駅の違いは東横線内は日吉に停車するか否かだけだ。小竹向原から約40分ほどで菊名に到着する。速い。菊名到着後は反対側の待避線で停車中の東急025071に乗り換え、一つとなりの妙蓮寺駅で下車。改札を出て、7~8分ほど歩き、今回の撮影ポイントである「妙蓮寺3号踏切」にむかう。

妙蓮寺3号踏切についてカメラを構えたところで、幸先よくこの電車がやってきた。


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(妙蓮寺3号踏切に差し掛かる、東急4110F“Shibuya Hikarie”号)



行き先が和光市となっていたので、2時間ほど粘れば、再び戻ってくるだろうと踏んでいたのだが、その予想はちょっと甘かったようだった。手持ちの東京時刻表で調べてみるとこの列車は東急056082~メトロ856K列車であったようだが、和光市到着後は和光検車区に入り昼寝となってしまったようだ。気を取り直し、撮影を続ける。行きで乗ってきた東武9050系は東急817082~メトロ817T~東武3817Tとして戻ってきた。


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(通勤特急・森林公園行きとして折り返して来た、東武9050系)



シャッターを切るのが良かったのか悪かったのか、50070系とのツーショットとなった。デジカメでこの画像を確認した瞬間、京成押上線内ですれ違う京浜急行の電車が思い浮かんだ。相互乗り入れによる産物というやつか。副都心線を軸とした相互直通運転で複数形式を所有するのはメトロと東武のみだ。

その50070系は東武3721T~メトロ721T~東急821081列車として元町・中華街まで行った後、折り返しは元町・中華街発・東急821092列車として渋谷までの東横線内のみの営業列車として帰ってきた。


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(東急821092として、東横線内のみを営業運転する東武50070系。東横線内は急行である)



ところで、これは現在発売中の鉄道ファン9月号の特集記事でも簡単に触れられているが、副都心線で活躍する車両が一同に集結するのは、平日で見た場合、朝夕のラッシュ時に限定される。どういことかというと、東武の車両が平日の日中に姿を見せないのだ。午前中は上記の東急821092が東武車による最後の運用となり、その次は渋谷20時05分発のメトロ1907T~東急807201までない。理由はよくわからないが、乗り入れ形式の主力である9000系がチョッパ制御車ということもあり、他形式車よりも消費電力が多いということも一因なのだろうか?土休日はほぼ終日で東武車も副都心線・東横線に姿を見せるが、その数は西武車よりも少ない。その西武車も朝夕のラッシュ時中心の活躍だが、平日の昼間も姿を見せる。


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(特急・保谷行きとして姿を見せた西武6000系)



この列車は元町・中華街を東急138092として出発し、渋谷からメトロ938M、そして小竹向原から西武6657として保谷に向かう。東横線内は特急運転であるため、種別・行先はご覧のとおり特急 保谷」と表示される。保谷駅はご存知の方も多いが、西武池袋線の中間駅で、停車するのは準急・通勤準急・各停のみで、急行はもちろん、他社の特別料金不要の特急に相当する快速急行も停まらない。そんなわけでこの表示は東横線内だけの種別とはいえ、ちょっとした面白味を感じる。この電車のあと、しばらく東急車とメトロ車の車両が続くが1時間ほどで再び西武車が姿を見せる。


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(東急126101として約1時間ぶりに姿を見せた西武6000系)



この電車は飯能始発で、西武3714~メトロ926M~東急126101として走り、元町・中華街到着後は4分の折り返しで、東急126112~メトロ1126M~西武1857として、小手指に向かう。


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(小手指行きとして戻ってきた西武6000系)



ところで、元町・中華街駅は横浜高速鉄道・みなとみらい線の終点駅だ。その横浜高速鉄道からは東急5000系をベースとしたY500系が乗り入れる。


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(陽射しでLEDが途切れ読めないが、おそらく小手指行きとしてやってきたY500系)



Y500系はみなとみらい線・東横線~副都心線・西武線の直通がメインとなっているようだ。これは東武東上線が各停でも10両編成が標準であるため、8両編成だと輸送力が若干落ちてしまい、結果的に東武線に入りにくいという事情が多少は影響しているようだ。

Y500系は全部で6編成という小所帯で、運用も東急5050系8連組(5050番台)と同一となっているので、東京時刻表で調べ上げてもその運用がわかりにくい。


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(ベイスターズ応援列車となっているY500系515編成)



全部で6編成という小所帯のY500系だが、横浜市が出資している第三セクター鉄道ということもあり、同じ横浜市が出資している市民球団「横浜ベイスターズ」の応援編成も存在する。昨年までは装飾も割と派手で、正面にベイスターズのロゴをあしらった楕円形のヘッドマークを取り付けていたので、遠目からでも判別できたが、今年はメトロ・西武・東武にも乗り入れることを意識しているのか、装飾は控えめで、正面にヘッドマークも取り付けられていない。そのかわりといっては何だが、各車両の側面にベイスターズのロゴをあしらったステッカーと、監督自らの直筆をもとに作成したものと思われる「勝」というステッカーを貼付している。2ヶ月後には堂々とした姿で西武球場前⇔元町・中華街間の臨時電車として君臨している姿を見たいところだ。


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(各停・和光市行きとして運転中の東急5000系)



この相互直通運転で最も姿を見せる機会が多いのがやはり東急車だ。最初にアップした写真であるが、一見すると5050系のように見えるが、5050系ではない。さらにこの車両の生い立ちを追っていくと、登場時は上部のピンクの帯はエメラルドグリーンの帯だった・・・と、ここまで書くと、だいたいお判り頂けるかと思うが、この車両は5050系の基となった5000系で、登場当初は田園都市線に配属されていたのだ。諸事情で、4編成が中間車2両を抜き取り、8両編成として東横線に転属してきた。

この転属編成を識別するポイントは内外それぞれに一つずつある。まず内部はシートモケットのカラー。5050系は赤色であるのに対し、5000系は青色となっている。これが内部の識別ポイントだ。そして外部であるがこれは形式ステッカーの十の位が識別ポイントとなる。5050系は51から始まり、現在26編成存在しているので、十の位が5~7となる。いっぽう5000系はJRでいう「基本番台(0番台)」という位置づけなので、十の位は0~4ということになる。これが外部の識別ポイントだ。次は副都心線乗り入れを想定して作られた枝形式を。


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(東急052112として川越市に向かう東急5050系4000番台)



正面のナンバーから「東急4000系」と略してしまいがちだが、正式には5050系の枝形式で「東急5050系4000番台」というのが正式な形式名称だ。5050番台との識別ポイントは一目瞭然、編成両数だ(5050番台=8両固定、4000番台=10両固定)。ただしこれはいまのところのことだけで、5050番台はあと3編成新造すると番号がいっぱいになるので、今後は8両編成の4000番台が出てくる可能性もある。


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(東急5050系の本家は8両固定編成、4000番台と識別するためのステッカーも貼付されている)



最後に東京メトロの車両をアップしよう。東京メトロからは10000系と7000系が乗り入れてくる。10000系は在籍する36本すべてが10両固定編成であるため、副都心線内は東横特急の運用が中心となる。あとは副都心線と一体運転を行う有楽町線のメトロ受け持ち分の列車の主力となる。


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(飯能行き特急として、東横線を疾走する東京メトロ10000系)



一方、7000系は8両編成15本と10両編成6本の2種類が存在しており、副都心線~東横線で見かける機会が多いのは東京メトロの車両は7000系の方である。これは東横線内各停のメトロ車持ち分と一部の東横線内急行が8両編成で運転されるためである。逆に7000系生誕の路線である有楽町線では10両編成が大幅に減ってしまったこともあり、見かける機会はほとんどない。


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(小手指行き急行として東横線内を走る東京メトロ7000系。写真の編成は有楽町開業にあわせ製造された1次車だ)



こうして東武東上線・西武池袋線~副都心線~東横線・みなとみらい線を走る電車を撮りながら、一番最初に運よくゲットできた4110Fの帰還を待っていたが、それはかなわなかった。ちょうど物理的帰ってくるであろう時間を過ぎても帰ってこなかったので、ここで撮影を終わらせることに。

撮影終了後は妙蓮寺駅前のラーメン屋で昼食を済ませ、菊名駅から横浜線に乗り換えて、横浜線の撮影ポイントを予習しながら帰宅の途についた。



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